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茶色い砂糖は本当に体に良いの?白砂糖との違いや特徴を詳しく解説!

茶色い砂糖は本当に体に良いの?白砂糖との違いや特徴を詳しく解説! 食材

「茶色い砂糖(三温糖)は体に良いんだよ」と、母からずっと聞かされてきた言葉。

それって本当なの?

もし本当だとしたら、その理由はどこにあるのでしょう?

 

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白砂糖と茶色い砂糖の違いって?

白砂糖と茶色い砂糖の違いって?

体に優しい砂糖作りで長い歴史を持つ「宮崎製糖」の工場は、東京・江東区にあります。

その歴史は、まだ砂糖が貴重だった江戸時代にまで遡ると言われています。

オランダから輸入された砂糖の麻袋を再利用して、砂糖汁を作り売っていたのが始まりだったそうです。

宮崎製糖は1918年(大正7年)に創業し、創業以来「玉糖」という濃い茶色の砂糖を作り続けています。

1キロ袋に詰めた家庭用の「玉砂糖」も販売され、これらは大手パンメーカーや洋菓子店、さらには有名なお土産や銀座の高級寿司店でも使用されています。

シェフや職人たちから「これなしでは作れない」と絶賛され、宮崎製糖の茶色い砂糖は人気商品やロングセラー商品の味を支えているのです。

では、なぜこれほどまでに愛されているのでしょうか?

 

砂糖には2種類がある?

砂糖は大きく分けて「含蜜糖(がんみつとう)」と「分蜜糖(ぶんみつとう)」の2種類があります。

「含蜜糖」は、その名の通り蜜が含まれていて、茶色い色が特徴です。

一方、「分蜜糖」は、遠心分離機を使って蜜を取り除いた精製された砂糖で、上白糖やグラニュー糖などがこれに当たります。

分蜜糖は色がつかないため、ケーキなどの洋菓子作りに重宝されています。

 

茶色い砂糖は栄養価が高いの?

上白糖と比べて、茶色い砂糖にははるかに多くの栄養素が含まれています。

例えば、含蜜糖にはカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラルが豊富です。

マグネシウムは体内で300種類以上の酵素を活性化させ、筋肉の収縮や体温、血圧の調整に役立ちます。

カルシウムやリンは骨を強化するだけでなく、さまざまな代謝をサポートします。

これらのミネラルが豊富なため、茶色い砂糖が「体に良い」と言われるのです。

一方で、白砂糖(分蜜糖)は甘さの成分がほとんどで、茶色い砂糖に含まれるミネラルはほぼ取り除かれています。

宮崎製糖では、茶色い砂糖として「赤糖」と「加工黒糖」を製造しています。

 

宮崎製糖が誇る独自の技術で生み出される濃い色

宮崎製糖の技術で特に評価されているのは、濃い色を出す独自の製法です。

蜜をたくさん加えることで色を濃くすることはできますが、それだけでは砂糖が粘土のようになり、サラサラした仕上がりにはなりません。

多くの蜜を加えつつ、なおかつサラサラの状態を保つ技術が、宮崎製糖の誇る秘密の技術なのです。

 

茶色い砂糖ができるまで

サトウキビから作られる原料糖は、まず産地の工場で加工され、その後、宮崎製糖の工場へ運ばれます。

最初に行う工程は、原料糖に糖蜜を混ぜることです。

「メルター」と呼ばれる機械に原料糖、糖蜜、水を入れ、約1時間かけて煮詰めます。

工場内は非常に暑く、特に夏場の作業は過酷です。そのため、職人たちは適度に休憩を取りながら作業を進めているそうです。

 

白砂糖と黒砂糖の原料は同じ

白砂糖と黒砂糖の原料は同じ

煮詰めた蜜は、フィルターを通して不純物を取り除きながら、沈殿槽に移されます。

沈殿槽の下部の約15センチは使用せず、上部の蜜だけを取り出し、二重釜に移して加熱処理を行います。

この過程でも不純物を取り除きながら、ポンプで工場の最上階まで運び、高温で加熱しながら濃縮・殺菌します。

次の工程では、鉄製の二重釜でさらに高温で加熱・煮詰められます。

煮詰めた蜜はその後、巨大なミキサーに送り込まれ、空気を混ぜながら一気に粉状にされます。

工場にはいくつものミキサーが並んでおり、見た目は大きなかくはん機のようです。

ミキサーの中では、蜜が瞬く間にサラサラとした粉状になり、まるで砂のようになります。

その後、スクリューコンベアで階下に運ばれる途中、メッシュ状のトンネルを通る際に大きな黒い塊がはじかれ、再びスクリューに戻されます。

こうしてサラサラの粉状になった赤糖は袋詰めの工程へ進みます。

計量・包装が完了した後、X線検査機と金属検出機を通過して製品が完成します。

 

品質管理には職人の技も必要

品質管理には、職人の経験が欠かせません。

ロットごとに少しずつサンプルを取り、色味を確認し、袋詰めの際には手で玉の多さを感じ取ることができるのです。

製造工程の多くを見ていると、現代では効率化が求められる中でも、丁寧に良質な砂糖を届けようというこだわりが感じられます。

上白糖は糖度が約97%と非常に高く、口に入れた瞬間に強い甘みを感じますが、すぐにその甘さが消えるのが特徴です。

それに対して、今回試食した玉糖は、口に入れた瞬間からゆっくりと甘さが広がり、奥深い風味が長く続くのが印象的でした。

さらに、ミネラル分が豊富に含まれているため、体にじんわりと染み渡るような感覚を覚えました。

「茶色い砂糖には栄養素が含まれているので、健康にも良いんです」と話す宮崎さん。

白砂糖よりもコクがあり、私のように料理好きな人にとって、非常に魅力的な砂糖です。

 

茶色い砂糖にはミネラルが豊富 まとめ

砂糖を選ぶ際は、ぜひ色の濃さに注目してみてください。

甘さ、風味、そして体に優しいという三拍子が揃った茶色い砂糖を試してみて、普段の料理をさらに美味しくしてみてはいかがでしょうか。

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