健康保険証の廃止に伴い、新たに導入された「資格確認書」。
この書類は、保険証の代わりとして使用できるもので、健康保険証の廃止後は、基本的に「マイナ保険証」が利用されます。ただし、マイナンバーカードを持っていない方や、マイナ保険証を利用していない方には、資格確認書が送付される仕組みです。
しかし、「資格確認書が届かない」と不安になる方もいるかもしれません。
今回は、資格確認書が届くタイミングや、届かない場合の原因について詳しくご紹介します。
資格確認書は申請不要で自動的に送られます
資格確認書は、マイナ保険証の利用登録をしていない方に対し、基本的に自動で送付されます。そのため、特別な手続きは必要なく、自宅に届けられる仕組みです。
対象となるのは以下の方。
- マイナンバーカードを持っていない方
- マイナンバーカードを持っているが、保険証としての利用登録をしていない方
これらに該当する場合、資格確認書は特に申請しなくても送られる仕組みです。
ただし、それでも「資格確認書が届かない」と感じた場合、何らかの理由が考えられます。その原因を詳しく見ていきましょう。
資格確認書が届くタイミング
資格確認書が届く時期は、保険者(健康保険を運営する団体)によって異なる場合がありますが、基本的には「現在の健康保険証の有効期限が近づいた頃」に発送されます。
注意したいのは、「2024年12月2日」までに必ず届くわけではないという点です。
2024年12月2日は、健康保険証の新規発行が停止される日ですが、現在お持ちの健康保険証は最長1年間有効です。そのため、有効期限が残っている場合、その間は引き続き利用可能で、資格確認書が届くのは有効期限が近づいたタイミングとなります。
例えば、12月2日を過ぎても健康保険証の有効期限が残っている場合、その間は健康保険証を使い続けることができます。資格確認書は、有効期限が切れる直前に届くのが基本です。
一部、早めに届くケースもありますが、多くの場合、保険証の期限間近での発送となるため、あまり心配せず待つようにしましょう。
マイナ保険証を使える状態の方へ
資格確認書は、マイナ保険証を利用登録していない方に送付されます。そのため、既にマイナ保険証を使える状態になっている場合は資格確認書は届きません。この場合、マイナ保険証を使用してください。
また、マイナ保険証を持っているものの、何らかの理由で資格確認書が必要な場合は、申請することで取得可能です。ただし、マイナ保険証を登録済みの方は資格確認書が不要となるため、自動では送付されません(自動送付されるのは、マイナ保険証の登録をしていない方のみです)。
届いた資格確認書を見落としているかも?
資格確認書は、健康保険証と似た形式の用紙で送付されるため、既に届いているのに見落としている可能性があります。
通常、資格確認書は簡易書留などで送付されるため、他の郵便物と紛れることは少ないはずです。ただし、家族が受け取ったり、自分で受け取ったことを忘れてしまったりする場合もあるため、不安があれば再度確認してみましょう。
また、資格確認書と健康保険証はデザインがよく似ていることがあり、特に名前の表記部分だけが異なる場合もあります。現在使用中の保険証が実は資格確認書ではないか、一度確認しておくことをおすすめします。
手続きの問題が発生している可能性も
初めての運用であるため、資格確認書の発送に関して混乱が起きている可能性も否定できません。
以下のポイントを確認しても資格確認書が届いていない場合は、保険者に問い合わせてみてください(健康保険証に記載されている保険者情報を参考にしてください)。
健康保険証の有効期限がまだ切れていないか
(2024年12月2日以降も保険証は有効期限内で最長1年間利用可能であり、有効期限が近づいてから資格確認書が送付される場合があります)
- 既に資格確認書を受け取っていないか
- マイナ保険証の利用登録を済ませていないか
これらを確認しても原因が分からない場合は、何らかの手続き上のミスが起きている可能性もあります。その場合は保険者に問い合わせて、資格確認書の発送状況を確認してみましょう。稀に、発送が行われていないケースもあるため、早めの確認をおすすめします。
まとめ
資格確認書が届くはずなのに届かない場合、多くは健康保険証の有効期限がまだ十分に残っているためです(2024年12月2日以降も、有効期限内であれば最長1年間使用可能です)。
また、既にマイナ保険証を取得済みの場合、資格確認書の送付対象外となるため、まずは冷静に上記の確認ポイントをチェックしてみてください。
それでも原因が特定できない場合は、何らかの手続きミスやトラブルが発生している可能性があります。この場合は保険者に直接問い合わせて状況を確認するようにしましょう。