紙の保険証が廃止？自分で何か準備する必要はあるの？

2024年12月2日から紙の保険証の新規発行が廃止され、「マイナ保険証」に切り替わることが話題になっています。この件について、ニュースやネットでいろいろな情報が飛び交っていますが、「自分で何かしなければいけないの？」という部分がはっきりしないことも多いようです。

多くの人にとって一番気になるのは、「保険証が廃止されたら、何か手続きをしなければいけないの？」という点ではないでしょうか。

マイナ保険証の普及状況や「義務化だ！」といった議論も耳にしますが、最終的には「自分がどうすればいいのか」が最も重要なポイントですよね。

そこで、紙の保険証廃止後に自分で準備が必要なのかどうか、分かりやすく解説します。

特に何もしなくても困ることはありません

結論から言うと、特に何もしなくても保険診療が受けられなくなることはありませんので、安心してください。

紙の保険証の新規発行が終了する2024年12月2日以降も、現在手元にある保険証は有効期限内（最長1年間）であればそのまま使えます。有効期限を過ぎた後は、「マイナ保険証」と「資格確認書」のどちらかを選ぶことになります。

ニュースなどで「マイナ保険証に一本化される」といった表現が使われていますが、実際には「マイナ保険証」と「資格確認書」という2つの選択肢があります。この点をまず押さえておきましょう。

「資格確認書」については、自分で何か手続きをしなくても、有効期限が切れる頃に自動的に送られてきます。そのため、たとえ何もしなかったとしても、「資格確認書」が届くので、保険証の代わりとして問題なく利用できます。

つまり、「紙の保険証がなくなるってどういうこと？」と分からないまま放置していても、特に困ることはないということです。

紙の保険証廃止に関連して、「何か手続きが必要になる」のは、マイナ保険証を利用したい場合だけです。

一方で、「資格確認書があれば十分」「どちらでも問題ない」という人は、特に手続きをする必要はありません。

ただし、マイナ保険証を利用したい場合は、以下の手続きが必要になります。

マイナンバーカードを既に持っている場合、医療機関や薬局に設置された端末で簡単に登録ができます（※一部の施設では対応していない場合があります）。ただし、マイナンバーカードを持っていない場合は、市区町村の窓口で申請し、取得する必要があります。

マイナンバーカードは、保険証以外にもさまざまな場面で活用できる便利なツールです。手続きには少し時間がかかりますが、一度作成すれば長く利用できます。取得するかどうかは個人の自由ですが、将来を見据えて作成を検討してみるのも良いかもしれません。

すでにマイナンバーカードを保険証として利用登録している方や、現在利用している方は、特に手続きは必要ありません。安心してそのままお使いいただけます。

保険証の廃止後も準備は整っているため、追加で何かする必要はありません。ただし、これまで健康保険証を使っていた方は、有効期限が切れた後に持参するものを間違えないように注意してください。なお、現行の保険証は最長1年間使用可能ですので、その間に対応していただければ問題ありません。

マイナ保険証を利用するつもりだったけれど、廃止までに準備が間に合わなかった場合でも心配ありません。利用登録が完了していない方には、「資格確認書」が自動的に送付されます。この資格確認書を使えば、これまでと同じように保険診療を受けることができます。

たとえば、マイナンバーカードをまだ取得していない場合や、取得済みでも保険証としての利用登録をしていなかった場合でも、自動的に資格確認書が届く仕組みです。これにより、保険料を支払っている限り診療が受けられないという心配はありませんので、安心してください。

現行の健康保険証は2024年12月2日以降も有効期限内であれば使用可能ですが、期限が切れると使えなくなります。一方、資格確認書については有効期限が近づくと自動更新され、新しいカードが届きます。そのため、資格確認書を利用する場合は、特別な手続きは必要ありません。

一方で、マイナ保険証を利用する場合は5年ごとに更新手続きが必要です。更新を忘れたり忙しくて手続きができなかった場合でも、資格確認書が自動的に送られるため、保険診療が受けられなくなる心配はありません。

健康保険証廃止とマイナ保険証への一本化に際して、資格確認書は特に手続きしなくても自動的に送られてきます。そのため、特別な準備をする必要はありません。

資格確認書の利用で問題がない場合は、そのままお使いいただけます。ただし、マイナ保険証を利用する場合は、マイナンバーカードの申請と保険証利用登録が必要です。この点を確認し、必要に応じてご準備ください。