運転免許の更新時には、必ず講習を受ける必要があります。
この講習の時間は免許の種類によって異なり、「優良」は30分、「一般」は60分、「初回」や「違反者」は120分と決められています。
初めての免許更新時は、たとえ無事故でも「優良」には該当せず、「一般」として60分の講習を受けることになります。
しかし、その後も事故や違反をせずに運転を続ければ、ゴールド免許となり、更新時の講習はわずか30分で済みます。
安全運転を心がけることは大切ですが、「優良」になることで更新手続きがスムーズになり、短時間で終わるというメリットもあります。
とはいえ、「30分の講習ではどんなことをするの?」と気になる人もいるかもしれません。
そこで今回は、優良運転者向けの免許更新講習の内容について詳しくご紹介します。
講習は映像視聴が中心
講習の内容は多少異なることもありますが、基本的にはDVDなどの映像を視聴するのがメインです。学校の授業のようにテキストを使って学ぶ形式ではありません。
テキストは配布されるものの、特に優良講習ではあまり使用することはないでしょう。
講習の流れとしては、最初に講師が免許交付の手続きについて簡単に説明し、その後すぐにDVDを視聴する形になります。
映像の内容は、交通事故を防ぐためのポイントや注意点を紹介するもので、安全運転を促す一般的な啓発映像です。
講習で問題を解くことはある?
優良講習では、問題を解いたり、講師が「これはどういう意味でしょう?」と問いかけたりすることはほとんどありません。私自身、何度か受講しましたが、そのような場面に遭遇したことは一度もありませんでした。
また、優良講習は30分という短時間で行われるため、長時間にわたる説明やディスカッションはなく、スムーズに進行します。
試験のような問題演習や質問がないので、そういった形式が苦手な方でも安心して受講できるでしょう。
事前に勉強しておくべきことはある?
特に準備が必要な勉強はありません。
もちろん、免許を持っている以上、基本的な交通ルールや安全対策を理解しておくことは大切ですが、講習の前に特別な予習をする必要はありません。
講習では主に映像を視聴する形なので、難しい内容はなく、気軽に受けられます。
講師の話は長いの?
優良講習は30分という短時間で行われるため、講師の説明も要点が絞られ、簡潔です。
講習の流れは、まず講師の自己紹介があり、その後、講習の進め方や免許の受け取り手順について説明。そして最後に、「安全運転を心がけましょう」といった挨拶で締めくくられることが一般的です。
一般講習や初回・違反講習に比べて圧倒的に短時間で終わるため、30分間しっかり耳を傾け、内容を理解しておきましょう。
講習を受ける際の注意点
講習をスムーズに受講するために、以下の点に気をつけましょう。
自分の受講区分を確認する
講師が講習の際に確認してくれますが、自分が「優良」区分に該当するかどうかは、事前にしっかりチェックしておきましょう。
講習中のマナーを守る
講習中の態度があまりにも悪いと、受講が認められないことがあります。普通に受講していれば問題ありませんが、講習中に騒ぐ、スマートフォンをいじる、ゲームをする、明らかに眠るといった行為は控えましょう。これらが原因で受講が無効になった場合、異議を申し立てることはできません。30分の講習なので、最低限のマナーを守りましょう。
飲食について
ほとんどの会場では、ペットボトルの飲み物のみ持ち込み可能ですが、場所によってルールが異なる場合があります。心配な場合は、講習が始まる前に水分補給をしておくと安心です。
トイレについて
事前に済ませておくのが理想ですが、もしどうしても我慢できなくなった場合は、講師に相談し、指示を仰ぎましょう。我慢しすぎず、適切に対応することが大切です。
これらのポイントを押さえておけば、安心して講習を受けられます。特に難しいことはないので、リラックスして受講しましょう。
まとめ
運転免許証の更新時、「優良」区分に該当すると、講習は約30分ほどで終了します。
内容も主に映像を視聴する形式のため、特に難しいことはありません。
無事故・無違反を続けていれば、講習の時間が短縮され、内容も簡潔になるため、更新時の負担が軽くなります。
また、交通ルールに関する冊子が配布されるので、待ち時間などを活用して目を通しておくとよいでしょう。