車の後部窓に「赤ちゃんが乗っています」と書かれたステッカーを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
このステッカーには、どんな目的や意味が込められているのでしょうか。
実は、その背景には深い理由が隠されています。
「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの本来の意味
最近、車に「赤ちゃんが乗っています」や「Baby in Car」といったステッカーをよく目にしますが、そのステッカーが貼られている理由をご存知でしょうか?
このステッカーは、数十年前のアメリカで起こったある悲惨な事故をきっかけに広まったものです。
女性が運転する車に大型トラックが追突した際、同乗していた赤ちゃんが救助されるのが遅れて命を落とすという事故が発生しました。
この出来事を受け、「赤ちゃんが乗っていることを早く知らせ、優先的に救助してほしい」という思いを込めて、このステッカーが広がったのです。
私自身、このエピソードを知ってからは、どの車に対しても十分な車間距離を取り、特に天候が悪い時や路面が滑りやすい時には一層の注意を払うようになりました。
このステッカーは、1980年代にアメリカのベビー用品メーカーSafety 1stによって「BABY ON BOARD!」というメッセージの形で初めて販売されました。
赤ちゃんが交通事故で命を落とすケースが多かったことを受け、周囲のドライバーに注意を促すために作られたものです。
現在では日本でも多様なデザインのものが登場し、キャラクターやロゴを取り入れたステッカーなど、ファッションアイテムとしても人気を集めています。
また、このステッカーは、事故時に赤ちゃんが同乗していることを救助隊に知らせるための重要な役割も担っています。
ベビーインカーの種類とそれぞれの特徴
ベビーインカーのステッカーには、使う人の目的や好みに応じたさまざまなタイプがあります。
ここでは、マグネットタイプ、ステッカータイプ、吸盤タイプの3つの種類とその特徴についてご紹介します。
マグネットタイプの特徴
マグネットタイプは、車のボディに簡単に取り付けられる手軽さが特徴です。
何度も取り外しができるため、複数の車で使い回すのに便利です。
ただし、ガラスや樹脂部分には貼れないため、取り付け場所には注意が必要です。
通常の走行では問題ありませんが、取り付け方によっては落ちやすくなることもあるので、平らなボディ部分にしっかりと貼り付けましょう。
長期間使うと、風や雨、紫外線で色があせたり劣化することもあるため、定期的に新しいものに交換するのが良いでしょう。
ステッカータイプの特徴
ステッカータイプは、ガラスや曲がった部分にもきれいに貼れるため、車にしっかりとフィットさせることができます。
長期間同じステッカーを貼っておきたい方にぴったりで、UVカット加工やラミネート加工がされているものも多く、耐久性に優れています。
ステッカーを取り外す時は、市販の糊落としや専用のスクレーパーを使えば、きれいに剥がすことができます。
吸盤タイプの特徴
吸盤タイプは、デザインされたプレートに吸盤が付いており、車内のガラスに簡単に取り付けられます。
取り付けや取り外しが簡単で、風雨や紫外線によるダメージを防げるため、車の内側で使いたい場合に最適です。
ただし、吸盤がしっかりついていないと外れやすくなるため、取り付け前にガラス面の汚れをきちんと拭き取ってから取り付けることが大切です。
まとめ:「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの起源と注意点
「赤ちゃんが乗っています」というステッカーは、事故時に赤ちゃんが同乗していることを知らせる大切な役割を果たす可能性がありますが、ステッカーの有無にかかわらず、すべての車に対して安全運転を心がけることが最も重要です。
緊急時には、ステッカーがなくても全ての乗員が優先的に救助されるべきです。